遊園の昔と今(写真対比)


昔の写真と、今の写真(閉園前)を比較して掲載してみました。

① あやめ橋を横から撮った写真です。
   年代は不明ですが、観覧車も古い観覧車ですし、柵も簡単な木製と思われます。

② あやめ橋を渡る方向から撮った写真です。
   下の写真は、昭和60年頃の写真で、松鶴庵の藁葺きを新しくした時のものです。橋も綺麗な朱色

③ 大階段の写真です。
   右は、工事中の大変貴重な写真ものです。

④ 遊園の東門(裏手)の写真です。
   観覧車もまだ小さく建物もあまりありません。昭和40年代の写真です。

⑤ お化け屋敷から東門へ向かう下りの通路の写真です。食事処たんぽぽ、ラーメン屋さんが右手にあります。
   下の写真は時期不明です。防衛大博覧会に備えた大工事中の時期(昭和36年)でしょうか?

工事中の写真。

完成後の写真。
中央の木は、伐採されて姿を消しています。
後ろにラーメン屋さんの屋根が見えます。


白黒写真の後ろに写っている高架通路は、閉園まで、その一部の名残がありました。
下の写真は、大観覧車からたんぽぽの2階のゲームセンターにつながる
通路の写真です。
ここから、真っ直ぐ伸びていたのですね。

⑥ 「不思議な森の大冒険」「回転ボート」のあった広場の写真です。
白黒写真は昭和38年頃の写真となっています。

⑦ らく焼きのとなりにあった「向ヶ丘稲荷神社」の写真です。

昭和36年頃の写真。
「昭和37年開催の防衛大博覧会」に備えて、
園内工事中のものです。

戦前の写真となりますが、
上の2枚の写真より、もっと奥側にあった時の写真です。

*向ヶ丘稲荷神社の歴史は、いろいろ企画
 「遊園昔話・向ヶ丘稲荷神社」を参照願います。

⑧ 高台から見下ろしたフラワーガーデンの写真です。

「昭和31年頃の写真」

「戦前の写真」

驚いたことに、地形にほとんど変化がありません。

「戦前写真」の左側と右側にある松林が、
「昭和31年の写真」では、右側の松林が消え、
「閉園時の写真」では、左の松林が、寂しくなっています。

ボート池は、昭和30年竣工のため、
「昭和31年の写真」に写っています。

感動的なことは、
閉園後20年近くたった現在も、
この地形に変化がないことでしょう

⑨幻の西門へ向かう山中での写真

この写真は開園当時の写真との事でS様から譲り受けた1枚でしたが、
かれこれ20年…どこで撮ったものか、全くわかりませんでした。

2020年11月8日、ばら園公開に合わせて久々に遊園探索に向かい、遂に発見致しました!!

90年経っているので、写真には無い新たに生えたと思われる木が太く成長して辺りは一変していますが、
「道筋」は当時のままの姿です。
右側の斜面も現在の写真では分かりづらいですが当時と同等の角度でした。
また、当時の写真の背景右奥に写っている「龍安寺と思われる林」との位置関係も合っています。

高台へ伸びる道の傾斜が足りないのでは?
とも思いましたが、舗装もされてない道で尚且つ、風当たりも強くなる高台での90年という長い歳月を考えると
地形が緩やかになっていても当然という私の考察です。

今回の調査では行けるところは一通り調べ、
これだけ条件が揃う場所は他には無かったので間違いないと思います!

「+」マークが撮影地点になります。
当時の写真の背景右奥に写っている「龍安寺の林」が赤丸地点です。

※開園当時の航空写真が無いため大階段が出来てからのものです。

まだまだ追加したいと思っておりますが、写真対比、場所等を一致させるのが大変難しい作業です。
あまり期待せずにお待ちください。